群馬に根を張る芸人という仕事
― 住みます芸人・富所哲平さんインタビュー

群馬県に住み、地域に根ざした活動を続けて14年。
「住みます芸人」として活動する富所哲平さんに、群馬での取り組みや、地域と笑いの関係について話を伺いました。

富所さんの活動は、イベントの司会やメディア出演にとどまりません。
学校での漫才ワークショップ、街づくりの合意形成、病院や介護現場での研修・寸劇など、分野を横断して“人と人をつなぐ役割”を担っています。
「お笑いの役割は、情報や人、企業と人の間に立つ“潤滑油”のようなもの」と語る富所さん。
一時的な盛り上がりではなく、地域が持続的に元気になることを重視してきました。
特に印象的だったのは、小学校でのワークショップで、特別支援学級の児童が舞台に立ち、最後まで漫才をやり遂げたエピソード。
地域に継続的に関わるからこそ生まれる価値を実感した瞬間だったといいます。
近年はPTA活動や商店街の空き店舗運営など、「街」という単位での関わりにも挑戦中。
価値観の異なる人同士の合意形成に、芸人として培ったコミュニケーション力を活かしています。
「正解のない時代だからこそ、一人ひとりが当事者として考えることが大切。
それを、笑いという形で伝えていきたい」
群馬という現場で、人と社会をつなぎ続ける富所哲平さんの活動は、
“芸人”という枠を超えた、新しい地域との関わり方を示しています。
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