【上州真田プロジェクト】ストーリー
群馬の風が紡ぐ物語、Yoshikuniの新しい旅はここから始まる。
井上祥邦は、歴史の息吹を感じるグラフィックデザイナー。
独学の道を歩み、日々の仕事に追われる中、彼の心は常に歴史の深い魅力に惹かれていた。
2023年の春、ファッション東京のイベントで運命は動き出す。
Yoshikuniのブースに、偶然訪れた一人の男・コグレヒロユキ。
彼の目に留まったのは、井上の創り出した「侍タイポグラフィ」。
コグレは、群馬の伝統技術・横振り刺繍で上州に所縁のある「真田」を表現したいという夢を語る。
その熱い思いが、井上の心に火をつけた。
しかし、井上の心にはこの挑戦への躊躇があった。
群馬という未知の土地への一歩は、無謀な冒険の始まりのように感じられた。
それでもコグレの言葉は、彼の心に響き、8月の群馬訪問が彼の運命を決定づける。
沼田の地を歩き、真田家の歴史に触れた井上は、プロジェクトへの参加を決意。
横振り刺繍職人・石坂こず恵さんとのコラボレーションが始まり、
刺繍特有の表現制限に苦戦するが、柔軟な発想と対応でこれを克服する。
最大の試練は、6mm以下の文字表現の難しさ。
これまでの真田幸村の物語を一旦リセットし、刺繍表現に最適化した。
この瞬間は、彼にとっての大きな挑戦と変革の時、
まるで古い自己を脱ぎ捨て、創造への道を開くかのようだった。
クラシックな「侍」というモチーフを、モダングラフィックと伝統技術を融合させることで、
唯一無二のスカジャンは完成した。
上州真田プロジェクトは、ただのファッションアイテムを超えたアートワークを創り出す旅であり、
新しいアイテムの誕生の予感を秘め、未来へ繋がる。
群馬が誇る職人技が結集された逸品の価値
【伊勢崎桐箱】
群馬県伊勢崎市の伝統工芸、伊勢崎桐箱は、桐の木の優れた特性を活かした逸品です。
Yoshikuniでは、「関口桐箱店」さまの協力を得て、スカジャンを桐箱で梱包しています。
自然な抗菌性、耐火性、そして湿度を調整する能力を持ち、美術品や衣類などを安全に保管します。
軽量で縮みにくい桐材は、日本の熟練職人によって丁寧に加工され、伝統と現代のニーズを融合させた実用性の高い工芸品です。
全国から注文が集まる伊勢崎桐箱は、日本の職人技の精華を感じさせる、美しさと機能性を兼ね備えた珠玉の箱です。
【桐生和紙】
桐生和紙は群馬県の豊かな自然と伝統工芸の精神が融合した逸品です。
Yoshikuniでは、「桐生和紙」さまの協力を得て、スカジャンを包む用途で使用しています。
独特の透け感とパリッとした質感が特徴で、スカジャンを包むのにも最適。色と水印の多様性が魅力を増し、30年以上の熟練技術による手作業で一枚一枚丁寧に作られています。
和紙の持つ繊細な美しさと強さが、日本の伝統と現代のライフスタイルを結びつけます。
桐生和紙は、日本文化の深い理解と尊敬を表現する素晴らしい紙です。
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